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【PMP】PMBOOKの全体構成を理解する

 PMBOOKは、膨大なページ数があり、英文の直訳で文章も独特であるため、一度通読しただけで理解することは難しいものとなっています。そのため、理解のとっかかりとなる概要を掴めずに戸惑うかとも多いと思います。そんな方にPMBOOKの全体構成をまとめてみました。

PMBOOKの全体構成・目次

 PMBOOKは、大きくPart1とPart2に構成がわかれています。(Part3は用語、索引のため割愛)Part1がプロジェクトマネジメント知識体系ガイドで、Part2がプロジェクトマネジメント標準です。

 PMP試験の合格だけであれば基本的にPart1の理解が重要になってきます。私も実際、Part2はほとんど読んでいません。

 Part1では、プロジェクトとは何かからプロジェクトマネジャーの役割、そして一番の肝となる各知識エリアが記載されています。

 Part2は、プロジェクトマネジメント標準としてプロセス(立ち上げ、計画など)の順番においながら各知識エリアを説明している形式です。当然Part1で各知識エリアを理解していることが前提の記載です。

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Part1 プロジェクトマネジメント知識体系ガイド

Part1の具体的な記載内容の構成を説明します。

基本的要素

 各知識体系の説明に入る前に基本的要素の説明があります。基本的要素とは主に以下のような事項になってきます。

  • プロジェクトの定義
  • ポートフォリオとプログラム
  • プログラムマネジメント
  • プロジェクトライフサイクル
  • プロジェクトフェーズ

 プロジェクトマネジメントに関心がある方なら当たり前と思っているところも多いかもしれませんが、PMI協会による定義の理解と体系だった理解の定着のため必ず一読が必要な項目です。特にポートフォリオなどかなり絶妙なニュアンスの記載も多々ありますので、一読必須です。

プロジェクトの運営環境

 続いてプロジェクトの運営環境の説明があります。ここでは、各知識体系のインプットに必ず登場する「組織のプロセス資産」と「組織の環境要因」の説明があります。そもそもの「組織のプロセス資産」と「組織の環境要因」というものは、こういうものを指すのかということの理解を行うことが重要です。

プロジェクトマネジャーの役割とコンテピシー

 ここでは、プロジェクトマネージャーの定義と求められるスキル(人物像)の記載があります。このあたりはやや一般的な要素が記載されている」印象でした。

各知識体系の説明

 ここからが本体となりますが各知識体系の説明がされます。知識体系とは以下のことを指しています。

  1. プロジェクト統合マネジメント
  2. プロジェクトスコープマネジメント
  3. プロジェクトスケジュールマネジメント
  4. プロジェクトコストマネジメント
  5. プロジェクト品質マネジメント
  6. プロジェクト資源マネジメント
  7. プロジェクトコミュニケーションマネジメント
  8. プロジェクトリスクマネジメント
  9. プロジェクト調達マネジメント
  10. プロジェクトステークスホルダーマネジメント

 各知識体系は、その中で詳細なプロセスが定義されています。例えば資源コントロールの中では以下のようなプロセスが存在しています。

  • 資源コントールマネジメント
    • 資源マネジメントの計画(計画プロセス)
    • アクティビティ資源の見積もり(計画プロセス)
    • 資源の獲得(実行プロセス)
    • チームの育成(実行プロセス)
    • チームマネジメント(実行プロセス)
    • 資源コントール(監視コントールプロセス)

 PMBOOKのPart1では、知識体系の各プロセス毎にインプット、ツールと技法、アウトプットの説明がなされています。例として資源マネジメントの計画を示します。

  • 資源マネジメントの計画
    • インプット
      1. プロジェクト憲章
      2. プロジェクトマネジメント計画書
      3. プロジェクト文章
      4. 組織の環境要因
      5. 組織のプロセス資産
    • ツールと技法
      1. 専門家の判断
      2. データ表現
      3. 組織論
      4. 会議
    • アウトプット
      1. 資源マネジメント計画書
      2. チーム憲章
      3. プロジェクト文章更新版

 全体ボリュームが大きく1日で1知識体系の理解が限界かと思います。

 さらに個々のプロセスは理解はもとより、各プロセス間の関係の理解もとても重要です。プロセス間の関係は知識体系内に留まらず他の知識体系にも関係する場合も多々あります。そのため、知識体系各プロセスの動きを理解して、全体を俯瞰した見方をすることが非常に重要になってきます。

 理解の段階は、各知識体系の目的の理解、各プロセスの理解、各プロセスのアウトプット・インプットの理解、プロセス間の関係性の理解に自ずとなってくると思います。なお、最後のプロセス間の関係性の理解は、Part2で理解することを推奨します。

Part2 プロジェクトマネジメント標準

 Part2のプロジェクトマネジメント標準が記載されています。Part2では、Part1で学んだ各知識体系のプロセスをプロジェクトのフェーズ(立ち上げ、計画、実行、監視・コントロール)の切り口で分類して説明しています。

 各プロセスの説明は、Part1を理解している前提なので概要しか記載されています。ただし、実務的な順番で説明がされているため、各プロセス間の関係理解はPart2のほうが圧倒的に理解しすいのが特徴です。

はじめに

 Part2のはじねには、Part1の冒頭のようにプロジェクトとは?やポートフォリオなどの定義、プロジェクト期間などのプロジェクトとは何かが記載されています。

立ち上げプロセス群

 立ち上げプロセス群で実行する各知識体系のプロセスの説明があります。ここはプロジェクト憲章の作成とステークスホルダーの特定しか記載がないためボリュームは少ないところです。

計画プロセス群

 計画段階において実行する各知識体系のプロセスの説明がされています。計画段階で実行する各知識体系のプロセスは非常に多く、全部で20個以上あります。これだけでプロジェクトマネジメントにおいて計画という作業がどのくらい重要な役割となってくるのか理解することができます。

 計画プロセスにおいては、各プロセス間の関係を理解することが重要です。

実行プロセス群

 実行段階において実施する各知識体系のプロセスの説明がされています。基本的に各知識体系毎に1プロセスずつ実行段階のプロセスがあります。内容としては理解しやすいプロセスが多い印象です。

監視・コントロールプロセス群

 監視コントールプロセス段階において実施する各知識体系のプロセスの説明がされています。こちらも実行プロセス群と同じように各知識体系毎に1プロセスずつ存在します。

 ただ監視コントールプロセスは別記事で記載しようと思っていますが、どの知識体系も実施していることは同じです。基本的にPMBOOKにおける変更管理の考え方を理解することが最重要となります。 

終結プロセス群

 終結プロセスで実行する作業は、プロジェクト(またはフェーズ)の終結作業だけになります。ここは記載も3ページしかなく理解もしやすいものとなっています。

まとめ

 非常に長くなってしまいましたが、PMBOOKの全体構成を説明してみました。私自身PMBOOKの全体イメージがつかないため、最初にかなり突っかかりを覚えました。逆に全体構成をのイメージがついてからは、すんなり理解できることができました。なので皆さんもまずはPMBOOKの全体構成を理解するようにしてください。

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  • この記事を書いた人

marusuke1216

30代のシステムエンジニア。 インフラ関連の案件中に従事している。 資格は、ネットワークスペシャリスト、PMO等を保有。

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