インフラ設計

「富士通がメインフレーム製造・販売から2030年度に完全撤退」について 思ったこと

富士通がメインフレームの製造から撤退するようだ。
2,030年から販売ていし、それから5年間は保守のみを行う。
メインフレームに少しでもかかわっていたら悲しいニュースである。

おそらく2025年までに新しいメインフレームを入れる予定のあるシステム(会社)に配慮した結果だと思われる。
そして、メインフレーム開発者に対する猶予期間である。

メインフレームからなぜ撤退するのか?

当たり前だがこれは儲からないからだろう。
メインフレームは、高可用性や性能の強みから長年使われていた仕組みであるが、今の世の中だと普通のオープンサーバやDISKもある程度の可用性を確保できる。考えようによっては安いサーバを束にした方がコストが安く同じような結果を出せるかもしれない。
(設計は大変そうだけど)
当たり前だが新規顧客はこないし、既存の顧客もオープンサーバに移行していき採算が取れなくなったのだろう。
これは、時代だから仕方ない。

これから大変な強制的なオープン移行をする人たちは誰?

これから大変なのは、現在メインフレームで動いているシステムの新しいシステムへの移行である。
誰もが「いつかは・・・」と思っていたのを富士通から期限を切られた形になる。

メインフレームを現状でも扱っている・・・扱わざるおえない人たちからしたら大問題である。
それも段階的な移行が許されず、ほぼ一発の全移行が強制される。

例えば既存の機能の一部でもメインフレームからオープンへ移行すれば、組織でノウハウも持てるが、そうではない人たちが多いだろう。

メインフレーム技術者たちからしたら最後の稼ぎ時になる。
みんな一遍に移行するので、バブルが起きるかもしれない。貴重なメインフレームエンジニアの取り合いがおきる。
一方で若者は、メインフレームにかかわらないだろう。
そうすると今現場でいる人たちが10年間頑張る必要がある。これが個人のモチベーションとしても、組織としても耐えられるかは、やや疑問である。

そして、強制的なオープンへのメインフレーム移行で苦労するのは、おそらく現在の20代~30代前後の人たちだと思う。
現状なら余裕をもって段階的でも移行できたのに、目の前の安定をとりメインフレームを使う決断をした人たち(おそらく40代後半から50代の人たち)は現場にはいないだろうし、退職しているかもしれない。
”おじさん”達のリスク回避の結果が若者に転嫁される形になるのかなと思う。

ちょっとずつみんな危険な橋を渡らずに、あぶないつり橋を渡らせるのはひどい話だと思う。



  • この記事を書いた人

marusuke1216

30代のシステムエンジニア。 インフラ関連の案件中に従事している。 資格は、ネットワークスペシャリスト、PMO等を保有。

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