こんにちは。今回は、PMBOOKに記載されているコミュニケーションチャンネルの計算方法を解説します。計算式はとても簡単なので、一度覚えれば忘れることはないと思っています。
・コミュニケーションチャネルとは何か理解する
・コミュニケーションチャネルの計算方法を理解する
コミュニケーションチャネルとは?
コミュニケーションチャネルは、組織内のコミュケーション経路のことです。
そして、コミュニケーションチャネル数とは、コミュニケーション経路数のことを指しています。コミュニケーションチャネル数は、登場する人の人数が多くなるにつれ増えます。
コミュニケーションチャネルが増えれば増えるほどコミュニケーションにかか手間が非常に増えます。いわゆる調整にかかる時間です。
コミュニケーションチャネルの計算方法を知るとPJメンバの数は最小限が良いと感じるはずです。
コミュニケーションチャネル数を考える
例を使ってコミュニケーションチャネルの数をご説明します。
AさんBさんの二人で仕事をしていた場合は、コミュニケーションチャネルは1つです。AさんとBさんをつなぐ経路しかないためです。
これにCさんが加わり3人になったらどうなるでしょうか?1人増えたからコミュニケーション経路もプラス1で2でしょうか?そんなことはありません。
AさんーBさん、BさんーCさん、AさんーCさんの経路が必要となり3経路となります。
では、5人で仕事をした場合は、コミュニケーションチャネルは何経路でしょうか?絵で表現すると以下の通りになります。
答えは10チャネルです。非常に多くなります。
コミュニケーションチャネル数を計算する
コミュニケーションチャネル数を毎回図で考えていたらいくら時間があっても足りません。当然ながらコミュニケーションチャネルの計算式があります。
計算式は、以下の通りです。
n × (n-1) / 2
非常に簡単な計算式です。
先ほどの5人の例では以下の通りとなります。
5 × ( 5 - 4) / 2 = 10チャネル
この計算式さえわかれば500人のコミュニケーションチャネル数だって簡単に計算できます。
500 × ( 500 - 499 ) / 2 = 124750 チャネル
PMP試験時のテクニック
ここでは、PMP試験時のテクニックを2点お伝えします。
差分の計算
PMP試験でコミュニケーションチャネル数の計算が出題される場合の特徴をお伝えします。
PMP試験では、x人からy人に人数が増えたらコミュニケーションチャネルが増えるか聞かれるケースが多いです。
元人数のコミュニケーションチャネル数を計算して、その後に新しい人数のコミュニケーションチャネル数を計算し、差分を算出するのみです。あせらず計算しましょう。
自分を人数に忘れないこと
自分以外のプロジェクトメンバーがx人の場合と問題にでた場合は、自分をかならず勘定に入れるためx+1にしましょう。
今回はコミュニケーションチャネル数計算の説明でした。