こんにちは。今回は、インフラ設計の必須要素であるRASISについて解説します。インフラ系エンジニアでしたら当たり前の単語であり、とても重要な要素ばかりです
RASISなんて普段聞かない単語だけどインフラ設計では重要な要素なんだ
この記事でわかること
- RASIS(レイシス)とは何か?
- RASISが意味することとは?
- 保守性、可用性、セキュリティ、完全性、気密性の意味
RASISの概論
RASISはインフラ設計に必須要素の頭文字をとっているものです。
RASISの5つの要素のなかでもR(信頼性)、A(可用性)、S(保守性)は特に重要視されます。(最近はセキュリティもかな)
なんとなく聞いたことのある単語ばかりかと思いますが、なかなか意味までは理解できていない方が多いと思います。そこで一つずつ解説してゆきます。
ここから要素ひとずつ解説していくよ。
信頼性とは?
信頼性(Reliability)とは、「どのくらい障害が発生しないせずに正常に動作するか」という意味です。
信頼性が高い=なかなか故障しない という意味です。逆に信頼性が低い=故障しやすい ということになります。
信頼性は、MTBF(平均故障間隔)を計算することにより具体的な値として算出可能です。
可用性とは?
可用性(Avilabilty)は、「 システムが停止することなく稼働し続けられるか」という意味です。
可用性が高いシステムは、Hi-Avilabity(高可用性)と呼びます。HA構成なんて呼ぶこともあるかと思います。
高可用性のシステムを構成する場合は、システムを冗長化することが多いです。ホットスタンバイで自動的に故障時にシステムが正常系・待機系を切り替えるケースもあれば、予備機を準備しておき故障時に入れ替える方法もあります。
可用性は信頼性と依存関係にあります。故障しなければ停止することなく稼働を続けることができるためです。
ただ可用性に影響するのは信頼性だけではありません。後述する保守性も影響します。保守性が低くリリースの都度システムを停止する必要がある場合は、システムが停止してる時間分だけ可用性が落ちてしまいますので注意してください。
保守性とは?
保守性(Serviceabily)は、「システムの保守のしやすさ」の表しています。
例えばサーバのHDDをシステム稼働中でも入れ替え可能ですと保守性が高いと言えます。逆にアプリケーションのリリースの都度システム停止が必要だと保守性が低いとされます。
保守性の高さは、障害対応のしやすさやアプリケーションのリリースをどれだけ機動的にできるかの要素となります。運用を考えたら結構重要なことです。
完全性とは?
完全性(Integraty)とは、「データが矛盾をおこさず正常に利用できること」を指します。
システムにとってデータはとても重要なものです。そのため、完全性を確保するため、バックアップを取得するなどしてデータの破損に備えます。
セキュリティとは?
セキュリティは、「人に見られたくないものを人に見せない」ということです。
セキュリティへの対応は様々ありますが、例えば不正アクセスの防止、データの暗号化などがあります。昨今は、個人情報など機密情報の漏洩に非常にセンシティブな社会となっていますので、重要性が増しています。
まとめ
インフラ設計ではかならず考慮が必要となるRASISを解説します。情報処理試験でも必須ですので必ず理解するようにしましょう。