Tableauの使い方講座⑦：LOD-FIXEDとは何か？集計関数との違いと使い方を学ぶ

こんにちは。
Tableauの中でも難しいと思われがちなな機能としてLODがあります。
LODは、「Level of Detail」の略であり、日本語では、「詳細レベル」という意味の機能です。

名前だけだとなんだかわかりませんが、仕組みを理解すると簡単な機能です。
集計関数との違いを抑えながら概念を理解しましょう。

【この記事でわかること】
　・LODの概要
　・集計関数との違い
　・FIXEDの使い方

Contents

LODと簡易表計算
1. 集計関数で行うと・・・・
2. LODを利用する場合
FIXEDを実際に使ってみる
1. 計算フィールドを作成して計算する。
まとめ

LODと簡易表計算

LODも簡易表計算も表の中身を集計すると意味においては同じものです。

違いは集計は仕方です。
答えは、「LODは集計する単位をコントロールすることが可能です。」なのですが、
これだけじゃよくわかないと思いますので、例を使った解説します。

例えば以下のようは顧客別の売上一覧があり、顧客単位の売上の均金額を表示したいとします。

顧客単位の売上平均を計算する場合は、一度、顧客毎の売上計算し、そのうえで顧客数でわり平均を表示します。
今回の場合は以下のような式です。

(1000＋2000＋2500) ＋　(3000 ＋　9000) ＋　5000 ÷　3＝　7500

実はこの計算は集計関数で行えません。

集計関数で行うと・・・・

顧客単位の売上の平均金額の表示に集計関数を利用できません。
集計関数を利用すると今回の場合ですと以下のような表計算がされます。

計算式で見ると以下のようになります。

1000 ＋　2000 ＋ 2500 ＋ 3000　＋　9000　＋　5000　÷　6 ＝　3750

集計関数は表を機械的に合計してレコード数で割り算しています。
Excelの平均と同じ結果になります。

そのため、平均の結果が顧客毎に集計さらず、求めている答えて異なります。

LODを利用する場合

LODを利用すればこの問題を解決することがでいます。

イメージとしては、LOD計算内で中間表を作成して計算しています。
そのため、ちゃんと顧客数（今回の場合は3）で割算してくるため、正しい顧客単位の平均売上金額が正しく計算されます。

集計単位は氏名に限らず、日付などほかの項目を指定可能です。

FIXEDを実際に使ってみる

FIXEDを計算式で利用して、実際にLDOを使いましょう。

まずは公式の計算式です。
わかりやすいようなわかりずらい計算式です。

【公式の計算式】
{ FIXED [ディメンション1](,[ディメンション2]…) : [集計式] }

実は、こちらの計算式　単純にFIXEDの後に集計単位とする項目（ディメンション）をまとめる単位を指定し、
" : " の後に集計計算式を入れようとしているだけです。

そんなに難しいことは言っていません。

計算フィールドを作成して計算する。

データペインにある▼から「計算フィールドの作成」をクリックしましょう。
そうするど計算フィールドの作成画面が表示されます。

ここにFIXED関数を記載します。

今回の例では以下の通りです。

{ FIXED [氏名]: SUM ([売上]) }

氏名という単位に項目をまとめて、売上金額をSUM(合計）します。

氏名FIXEDの後の項目が集計単位であり、そのあとに計算した条件を記載します。
計算の条件はSUM以外にもAVG(平均）などなども利用できますので、用途に応じて使えます。

例えば日付単位に売上合計した場合は以下です。

{ FIXED [日付]: SUM ([売上]) }

FIXEDの後の集計単位を[日付]に変更しています。
ちょっと集計項目を変えるだけで様々な観点の分析が可能となります。