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【PMP】統合変更管理の流れを理解する。

PMBOOK の中でも理解が難しい統合変更管理を解説します。具体的には統合変換理プロセスの流れ、変更要求の種類について解説します。


 統合変更管理の理解は、「○○のコントロール」プロセスの役割を理解すると同義となり非常に重要なポイントです。(逆に統合変更管理がわからないとよくわからないプロセスとしか認識できないと思います。)


 PMP試験に向けて勉強するけど統合変更管理って何?という方は読んで頂ければと思います。


この記事でわかること

・統合変更管理の概要

・変更要求の種類

・統合変更管理の流れ



統合変更管理とは?

統合変更管理の概要?

 文字通り統合変更管理は、プロジェクトにおける変更を管理するスキームのことです。プロジェクトを開始してから担当者の人が勝手にスケジュールや要件を変更していたら大問題です。

 変更が必要なときは、事前に決めているスキームに従って変更を決定し、決定内容を各プロジェクト計画書に反映させます。このスキームが統合変更管理プロセスです。


変更要求はどんなものがあるのか?

 では、プロジェクトに対する変更要求はどんなものがあるのでしょか?変更要求は以下の4つに分類されます。


  1. 是正処理・・・プロジェクト作業をプロジェクトマネジメント計画書通りに沿うように再調整する意図的な行為(ベースラインを維持
  2. 予防処置・・・プロジェクト作業の将来のパフォーマンス低下を未然に防ぐ意図的な行為(ベースラインを維持
  3. 欠陥修正・・・不適切プロダクトまたは不適合プロダクト構成要素を修正するための意図的な行為(ベースラインを変更する可能性あり
  4. 更新・・・正式なプロジェクト文書や計画書などに対するアイデアや内容の追加や修正を反映する変更(ベースラインを変更する可能性あり

 これら4つの変更要求は、 変更管理委員会(CCB) で承認(時に否決)されます。変更要求のポイントとしては、3.欠陥修正は製品に対する問題の修正であり、1.是正処理 2.予防処置はプロジェクト作業に対する変更要求である点に注意しましょう。何でもかんでも製品に対する変更要求ではありません。

 また変更管理要求が発生するのは、原則として各コントロールプロセス、プロジェクト作業の監視コントールプロセス、作業実行中 の3タイミングだけです。


統合変更管理はいつから実施するの?

 統合変更管理はいつから実施するのでしょうか?端的に言えばプロジェクト計画書が正式に承認されてからです。


 そもそもプロジェクト計画書が承認されていない状態では、変更すべき対象がまだ未確定です。それまでは、各プロセスに従い計画書を作成します。

 しかし、一旦承認されたプロジェクト計画書(プロジェクト文書含む)に対する変更管理は、統合変更管理プロセスにて変更可否を判断してもらう必要があります。


統合変更管理の流れ

 ここからが本題。統合変更管理の実際の流れを説明します。

 統合管理プロセスは、変更要求が発生したプロセスにより大きく二つのフローに分かれます。


【監視・コントロールプロセスで発生した変更要求】

 ① 各コントールプロセスでは、作業パフォーマンスデータ(実測値)を分析して作業パフォーマンス情報を生成します。

 ② ①で分析した作業パフォーマン情報をPJの予実を評価するプロジェクト作業の監視・コントロールプロセスにおいて、データ分析をします。

 ③ その結果として、変更要求(是正処置、予防処置、欠陥修正)が提案されます。

 ④ 提案された変更内容は、変更管理委員会(CCB)によりジャッジされます。

 ⑤ 承認された場合は、変更ログへ記載してプロジェクト計画書を更新します。



【プロジェクト作業の指揮・マネジメントで発生した変更要求】

 ① 作業実行中に課題等が発生した場合は、その際の対処方法が変更要求として提案されます。

 ② 提案された変更内容は、変更管理委員会(CCB)によりジャッジされます。

 ⑤ 承認された場合は、変更ログへ記載してプロジェクト計画書を更新します。



まとめ

 後者は突破的な課題・問題対応を意識した手順です。前者は計画的なパフォーマンス管理(進捗管理的なもの)で発見された問題に対する手順だとイメージしてください。


 各知識エリアのなかで監視・コントロールプロセスがありますが、基本的にはどの知識エリアも作業パフォーマンスデータ(実測値)を分析して作業パフォーマンス情報を生成し、評価するという作業をしています。


 そのため、統合変更管理の流れを理解すれば基本的にどの知識エリアの監視コトンロールの流れを抑えたも動議となります。

  • B!