こんにちは。PMP試験は、文章問題だけではなく計算問題も必ず出題されます。 計算問題は、PMBOKの考え方を問われる問題とことなり、計算式がわかれば確実な回答が可能な貴重な問題です。そのため、計算問題は確実に得点にしておきたい問題です。
今回は、そんなPMP試験の計算問題を確実に正解させるためにPMPの計算問題を解説します!!今回は第1回としてクリティカルパス法を解説します。
PMP試験の主な計算問題の種類
PMP試験の中で登場する計算問題は主に3種類あります。
- 作業期間のクリティカルパスを求めるもの
- EVM分析
- ベータ分析や3点分析などで想定期間を導き出すもの
上記のうち2.が計算式や問題バリエーションが多く難しくなっています。一方で1.と3.計算式は単一で問題のバリエーションもないため、とても解きやすい問題となっています。
いずれに種類の計算問題も回答は、当然選択式です。そのため、ある程度わからなくても感で解けるのでは?と思う方もいるかもしれませんが、選択肢は 小数点最後の一桁が1ずつ異なるなど僅差の選択肢が多いため、しっかり計算しないと解けないようにようになっています。よって、しっかり計算式を理解することが重要となってきます。
クリティカルパスを求める
クリティカル・パス法とは?
計算問題に入る前にクリティカルパス法とは何か理解しましょう。
クリティカル・パス法は資源に関する制限を考慮せずにスケジュール・ネットワーク上を往路時間計算(フォワード・パス)分析と復路時間計算(バックワード・パス)分析を行い、すべてのアクティビティの理論的な最早開始日と最早終了日、最遅開始日、最遅終了日を求める技法です。
図を使ってご説明します。非常に簡単ですが、以下のようにA~Cまでのタスクがある作業を例とします。
この中でクリティカルパスととなるのは、どのルートでしょうか?答えはBアクティビティの経路です。
アクティビティ 数は、AとC アクティビティ の経路の方が多いです。しかし、作業日数の合計は、A+C アクティビティ (4日) < B アクティビティ (5日)となります。その結果、どう頑張っても作業期間は最低でも5日間必要となるため、Bルートがクリティカルパスとなり最短作業所要期間は5日間となります。
フロートとフリーフロー
先ほどの図のような複数ルートの作業経路がある場合は、クリティカルパス以外のルートには、余裕があります。この余裕は”フロート”という形で表現されます。
フロート
クリティカルパスには、フロートという概念があります。これはスケジュール全体を遅らせることなく、あるタスクの作業開始日を遅らせることができる予備期間を指します。さきほどの例だとタスクAは、1日開始を遅延させることが可能です。それは、クリティカルパスのBルートに対して、A+Cルートは1日余裕があるためです。
フリーフロート
更にフリーフロートというものがあります。フリーフロートは後続のアクティビティを遅延させないためのフロートです。今回の例はシンプルすぎますが、これはCアクティビティに1日あります。これは当然ながら クリティカルパスのBルートに対して、A+Cルートは1日余裕があるためです。
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