データマネジメントにかかわる人でしたらお馴染みの業界標準としてDMBOKがあります。このDMBOKには、内容の習熟度をはかる認定試験あり、それがCDMP(Certified Data Management Professionals)です。
今回は、このCDMPについて解説したいと思います。
CDMPの概要
CDMPの正式名称は、Certified Data Management Professionalsです。日本語で言えばデータマネジメント専門家認定といったところです。国際資格です。
データマネジメントは、日本ではまだまだ存在感が薄いですが、近年データレイク、AI分析が始まったことでにわかに注目を集めてきています。
CDMPは、アメリカのDAMA(Data Management Association)が認定していいる資格です。DAMAは日本支部もありますので、興味上がれば公式ページを見てください。
CDMPは、データマネジメントのバイブルであるDMBOKの理解度を図るものです。プロジェクトマネジメントでは、PMBOKの理解度を図るPMP試験に非常に近いものです。
CDMPの種類
CDMPは、一つだけではありません。複数種類あります。
通常はASSOCIATEから受験することになると思います。FELLOWは試験というより名誉称号な気がします。
レベル | ASSOCIATE | PRACTITIONER | MASTER | FELLOW |
業界経験(目安) | 6か月~5年 | 2年~10年 | 10年以上 | 25年以上 |
合格基準 | 60% | 70% | 80% | ‐ (実績のみ) |
実績 | ‐ | ‐ | カバーレターと履歴書 | DAMMへの貢献 |
受験費用 | 311ドル | 311ドル | 311ドル | ‐ |
必須試験 | Data Management Fundamentals | Data Management Fundamentals | Data Management Fundamentals | ‐ |
選択 | ‐ | 2分野選択 | 2分野選択 |
PRACTITIONERとMASTERは、選択分野があります。
これは、「Data Modelling and Design exam」「Data Quality exam」など7分野あります。
詳細はこちらの公式ページをご覧ください。
CDMPは英語のみ
日本人にとって最大の難関は試験が英語のみである点だと思います。
まだまだデータマネジメントが日本ではマイナーであることを示すものだと思います。
基本的に5択問題のため、そんなに難しい英文はでませんが、注意が必要です。
問題形式は五択問題で100問あります。制限時間は基本的に90分ですが、英語が母国語ではない人は20分追加して、110分で解くことができます。一応ハンデつきなので頑張りたいところです。
CDMPの受験環境
自宅から受講可能です。これは先進的と言えるでしょう。
さすがにスマホからは受験はできなそうです。
- デスクトップまたはノートPC
- グーグルChrome
- ウェブカメラ
- マイク
- 身分証(パスポート)
CDMPにはHonorlock社の遠隔にて試験監督を行うサービスが使われており、このサービスのおかげで、日本にいながらいつでもどこでもCDMPを受験することが可能になっています。※より詳しい情報を知りたい方はDAMAのWebページをご覧ください。
CDMPの勉強方法
CDMPは、結局、DMBOKをどこまで理解できているかです。
そのため、DMBOKは必読となります。非常に重くページ数は多いのですが、一読しましょう。一般書店よりもamazonで購入した方がよいと思います。(普通の本屋では売っていないと思われます)
DMBOKを読むのは難しいという方はデータマネジメントの解説書から読んだ方がとっかりが良いと思います。
またDMDAの公式で同じ形式で問題を解くことができます。全200問ある問題の中から40問がランダムに出題され、36分以内に解きます。模擬試験は何回でも受けることができ、値段は40ドルです(https://cdmp.info/exams/)。
受験料を考えたら40ドルは安いので模試を受験しましょう。
おわりに
データマネジメントは日本でまだまだの領域ですが、これから必要とされるものです。
就職や転職を見据えてCDMPの取得にチャレンジしてみはいかがでしょうか?